群像劇パーティ!

gunzougeki.exblog.jp
ブログトップ

途中の一歩(小説)

途中の一歩 上 (幻冬舎文庫)
雫井 脩介
幻冬舎 (2015-04-10)
売り上げランキング: 263,587

途中の一歩 下 (幻冬舎文庫)
雫井 脩介
幻冬舎 (2015-04-10)
売り上げランキング: 121,150

作品名:途中の一歩
著者:雫井脩介
発行:2012年(平成24年)
あらすじ:
 仕事一筋なのにヒットが出ない漫画家・覚本敬彦は、独身仲間に説得されて結婚相手を捜す合コンに打ち込んでいた。社内恋愛に悩む担当編集者の綾子、不倫を終わらせたい人気漫画家・優、婚活中のOL・奈留美との交流を経て、本気じゃなかった彼にも恋の予感が到来。繰り返しの毎日を変えてくれるたった一人の「誰か」を求めて奮闘する六人の物語。
(以上、文庫背表紙より)

==============
「犯人に告ぐ」「ビター・ブラッド」などのクライムノベルで有名な筆者の恋愛群像劇。
酸いも甘いもある程度知ってしまったアラフォー男女が、仕事とプライベートそれぞれの
悩みにぶつかりながら「幸せ」を手に入れるための日々を描く。
2012年の作品のためインターネットや携帯電話などは出てくるのだが、雰囲気は
80年台後半~90年台前半に一世風靡したトレンディドラマ色が強く現れている。

・強いキャラクター性(いわゆる漫画的、記号的)
・公私の境界の曖昧性(漫画家という特殊な仕事を上手く利用しているのかもしれない)
・主要人物のみで交流が閉じていること など

しかしてそれが古めかしさを感じさせないのは筆者の巧みさであろう。
もしくはトレンディドラマ自体、料理次第で全く古臭いものではないのかもしれない。
(実際今でも、テレビドラマはその延長線上にあるものが多い気もする)

そう考えてみればトレンディドラマの形式は、
恋愛がテーマの群像劇の形そのままであることに気づいた。
(「バレンタインデー」「ニューイヤーズ・イブ」などのように)
日本特有と思っていたが、そうでもないようだ。

サスペンスでもミステリーでもない群像劇。
上下巻だが肩肘張らずにのんびり読んでみてはいかがだろうか。
==============
<関連お勧め作>
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
雫井 脩介
双葉社
売り上げランキング: 127,173

映画化もした同じ作者の作品。
劇場型犯人に対して劇場型操作で追い詰めていくらしい。
タイトルのパンチは秀逸。未読。
===============


[PR]
by 3G_gi_gei_go | 2015-08-19 02:52 | 作品紹介(小説) | Comments(0)

様々なジャンルの群像劇作品を紹介します。更新完了。


by Wonder_Style_3G