群像劇パーティ!

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レボリューション6 [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2014-11-26)
売り上げランキング: 35,859


作品名:レボリューション6
発表:2002年・ドイツ
スタッフ:
監督:グレゴー・シュニッツラー
脚本:アンネ・ヴィルドゥ
出演:ティル・シュヴァイガー、マーティン・ファイフェル、ドリス・シュライツマイヤーほか
あらすじ:
ベルリンにある空き家の豪邸で起こった爆発が、6人の男女の運命を変える。かつてパンクを信奉し、アナーキーな抵抗運動を繰り広げた若者たちが仕掛け、不発に終わった時限装置が、15年後に目を覚ました。捜査を開始した警察の押収物のなかには、彼らの犯罪の動かぬ証拠となるフィルムが紛れ込んでいた!今では異なる人生を歩む仲間たちは、フィルムを取り返すために再び結束する。かつて同じ夢を見た6人の男女の友情、恋愛、裏切り、衝突、そして警察との駆け引きや対決が、ユーモアやアクションを交えてスリリングに描き出される。
6人の仲間が再び爆弾製造に着手し、雪のように降り注ぐ消火器の泡に包まれる幻想的なシーンでは、失われた過去が生き生きと甦り、警察署内で追い詰められた彼らが、反撃に転じるシーンでは、かつてのアナーキストと警察の力関係が、一瞬だけ痛快な逆転を見せる。
(以上、公式HPより)

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東西分裂・ベルリンの壁崩壊という歴史の大局に沿って青春を過ごした若者たち。
大人になって変わった/変わらなかった仲間たちが、ふたたび集い、
秘密作戦を遂行しようと動き出す、よくあるパターンのエンターテイメント映画。

過去の女性をひきづる男に「未練たらしい奴め」と言う
活動家歴15年の男がなんとも象徴的。

そこに政治的な重たい雰囲気はないため、
気軽に見ることができる一作だ。

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<関連オススメ作>
ベルリン・天使の詩 デジタルニューマスター版 [DVD]
東北新社 (2006-04-21)
売り上げランキング: 12,922

フランスと西ドイツ共同制作(1987年)。
映像の威力をまざまざと見せつけられる。名作

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by 3G_gi_gei_go | 2015-08-26 13:12 | 作品紹介(映画) | Comments(0)

途中の一歩(小説)

途中の一歩 上 (幻冬舎文庫)
雫井 脩介
幻冬舎 (2015-04-10)
売り上げランキング: 263,587

途中の一歩 下 (幻冬舎文庫)
雫井 脩介
幻冬舎 (2015-04-10)
売り上げランキング: 121,150

作品名:途中の一歩
著者:雫井脩介
発行:2012年(平成24年)
あらすじ:
 仕事一筋なのにヒットが出ない漫画家・覚本敬彦は、独身仲間に説得されて結婚相手を捜す合コンに打ち込んでいた。社内恋愛に悩む担当編集者の綾子、不倫を終わらせたい人気漫画家・優、婚活中のOL・奈留美との交流を経て、本気じゃなかった彼にも恋の予感が到来。繰り返しの毎日を変えてくれるたった一人の「誰か」を求めて奮闘する六人の物語。
(以上、文庫背表紙より)

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「犯人に告ぐ」「ビター・ブラッド」などのクライムノベルで有名な筆者の恋愛群像劇。
酸いも甘いもある程度知ってしまったアラフォー男女が、仕事とプライベートそれぞれの
悩みにぶつかりながら「幸せ」を手に入れるための日々を描く。
2012年の作品のためインターネットや携帯電話などは出てくるのだが、雰囲気は
80年台後半~90年台前半に一世風靡したトレンディドラマ色が強く現れている。

・強いキャラクター性(いわゆる漫画的、記号的)
・公私の境界の曖昧性(漫画家という特殊な仕事を上手く利用しているのかもしれない)
・主要人物のみで交流が閉じていること など

しかしてそれが古めかしさを感じさせないのは筆者の巧みさであろう。
もしくはトレンディドラマ自体、料理次第で全く古臭いものではないのかもしれない。
(実際今でも、テレビドラマはその延長線上にあるものが多い気もする)

そう考えてみればトレンディドラマの形式は、
恋愛がテーマの群像劇の形そのままであることに気づいた。
(「バレンタインデー」「ニューイヤーズ・イブ」などのように)
日本特有と思っていたが、そうでもないようだ。

サスペンスでもミステリーでもない群像劇。
上下巻だが肩肘張らずにのんびり読んでみてはいかがだろうか。
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<関連お勧め作>
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
雫井 脩介
双葉社
売り上げランキング: 127,173

映画化もした同じ作者の作品。
劇場型犯人に対して劇場型操作で追い詰めていくらしい。
タイトルのパンチは秀逸。未読。
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by 3G_gi_gei_go | 2015-08-19 02:52 | 作品紹介(小説) | Comments(0)
ラブ・アクチュアリー 日本語吹替収録版 [Blu-ray]
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2015-06-24)
売り上げランキング: 2,571

作品名:ラブ・アクチュアリー
発表:2003年・イギリス
スタッフ:
 監督:リチャード・カーティス
 脚本:リチャード・カーティス
 出演:ヒュー・グラート、コリン・ファース、ビル・ナイほか
あらすじ:
 19人の男女が織りなす恋愛模様を、ユーモアとウィットに飛んだ会話と心温まる&切なくなるエピソードでクギづけにする英国のラブストーリー。秘書に一目惚れした新首相の仕事に身が入らない日々、義理の息子の熱烈片思いをサポートする父親、親友の新妻に恋した画家の切ない心、言葉の通じないポルトガル娘に恋したミステリー作家など、年令も職種も違う男女の恋物語は、誰かに共感できるというより、どの人の恋愛にも共感できる、胸が痛くなるエピソードばかり。
(以上、AMAZONより)

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所感
・漫画のようなノリと展開が繰り広げられる。ややフィクションが過ぎるのが気になった。
・人物がクロスオーバーする場面はほとんどない。あったとしても繋がりは希薄。

あらすじには19人の男女が織り成すと書かれているが、
正確な人数を把握することは難しい。
次から次へとエピソードが切り替わり、外国人の顔の見分けが苦手だと混乱することだろう。これは他の群像劇の海外作品でも言えることだが。

単独主人公が存在しない群像劇において主要主人公を設定することは難しい。
本作も然りで、私は最初から最後まで「誰が主人公か」が分からなかった。それは別の言い方をすれば、本作における主人公が成し遂げることも見えていないことでもある。
本作の重要な要素は恋愛だが、目的は恋愛の成就ではない。たしかにほとんどのエピソードでは恋愛は成就している。しかし中には不倫もあるし障害が残ったままのものある。

本作のコンセプトはなんであろうか。そう考えながら視聴した結果、それが分かったのは最後の場面。つまり最初の場面。
本作のコンセプトは愛であり情、絆、人とのつながり、認める/認められる、という様子である。恋愛だけでない広義の愛。それを表すのが最後と最初の場面であった。

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<関連お勧め作>
ノッティングヒルの恋人 [DVD]
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2013-09-25)
売り上げランキング: 876

本作の監督:リチャード・カーティスが脚本を書いた作品。
未視聴。

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by 3G_gi_gei_go | 2015-08-12 23:32 | 作品紹介(映画) | Comments(0)

ラッシュライフ(小説)

ラッシュライフ (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社
売り上げランキング: 7,691

作品名: ラッシュライフ
著者:伊坂幸太郎
発行:2002年(平成14年)
あらすじ:
 泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交差する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻なだまし絵のごとき現代の寓話が、今あがる。

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先週に引き続いて伊坂幸太郎。
群像劇感、エンタメ感が強くなり、ミステリー感は薄れた感じがするが、
登場人物や全体に流れる作者独特の雰囲気は健在。

本作の肝はなんと言っても各主人公がそれぞれの物語を進みながら、
それぞれの人物たちとクロスオーバーするところを愉しむ、
ザ・群像劇な要素だろう。

人物の切り替えもありながら、時間の切り替えもあることで、
より複雑な人生交差が楽しめる作品だ。

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<関連お勧め作>
死体ばんざい (星新一YAセレクション)
星 新一
理論社
売り上げランキング: 295,517

星新一のショートショートのひとつ。
本作と同じように死体があっち行ったりこっち行ったりする群像劇。
あ、これ群像劇だ。

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by 3G_gi_gei_go | 2015-08-05 08:34 | 作品紹介(小説) | Comments(0)