群像劇パーティ!

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悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)
木下 半太
幻冬舎
売り上げランキング: 275,673

作品名:悪夢のエレベータ
著者:木下半太
発行:2009年(平成21年)
あらすじ:
後頭部の強烈な痛みで目を覚ますと、緊急停止したエレ
ベータに、ヤクザ、オカマ、自殺願望の女と閉じ込めら
れていた。浮気相手の部屋から出てきたばかりなのに
大ピンチ!? しかも、三人には犯罪歴があることまで
発覚。精神的に追いつめられた密室で、ついに事件が
起こる。意外な黒幕は誰た? 笑いと恐怖に満ちた傑
作コメディサスペンス。

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目を覚ますとそこは停止したエレベータのなかだった。
乗り合わせた4人は脱出しようといろいろ試みるが……

という感じのサスペンス。『悪夢の……』とあるが、
ホラー・スリラー要素は無い〈もしくは薄い)。4人
それぞれの視点で、章立てて描かれており、最後には
事の結末が全て明らかになる、という安定のワクワク
エンタメ小説だ。

キャラクター性の強い登場人物たちはよく動く。そして
よく喋る。作者は劇団を率いているようなので、脚本的
な描き方になるのだろうか。舞台をイメージして読むと、
なるほどしっくり来る。

全体文量は比較的短いため、さくっと読めて楽しめる作品だ。

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<関連作>
D町怪奇物語 (幻冬舎文庫)
木下 半太
幻冬舎 (2015-10-08)
売り上げランキング: 70,472

作者の最新刊。

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by 3G_gi_gei_go | 2016-01-27 00:41 | 作品紹介(小説) | Comments(0)

マグノリア(映画)

マグノリア [DVD]
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ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2014-12-17)
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作品名:マグノリア
発表:1999年・アメリカ
スタッフ:
 監督:ポール・T・アンダーソン
 脚本:ポール・T・アンダーソン
 出演:トム・クルーズ、ウィリアム・メイシー、ジェイソン・ロバーツほか
あらすじ:
ロサンゼルスを舞台に、一見関係のない男女9人の24時間を描く群像劇。
(以上、Amazonより)

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本作は純粋な、完璧に純粋な群像劇。
各エピーソードはそれぞれ引っ付いたり離れたりするが、
全て集約することはない。

ストーリーを追うのも面白さの一つだが、本作は登場人物の
キャラクターの強さが最大の魅力。それが話を引っ張ってくれる。

中でも眼を見張るのはトム・クルーズ(声:山寺宏一)と
ウィリアム・メイシー(声:田原アルノ)の演技だろう。
俳優の演技もさることながら、吹き替えの声優の演技も
すごく良かった。

特にウィリアム・メイシー演じる元天才クイズ少年の役どころ。
なんだろう、単なる中年が酒場で酔っ払って周りに迷惑を
掛けているだけ(ではない)の演技なのだが、なんというか
哀愁が、これでもかと漂っていた。恰好悪いのに格好いい。
役者さんと吹き替えの声も、これでもかと言うくらいマッチ
していたのもよかった。

言葉で表せられない。とにかくよかった。本当によかった。

ストーリーを追うよりも、キャラクターを楽しむように観賞
してみると良いです。

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<関連作>
ブギーナイツ [DVD]
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ワーナー・ホーム・ビデオ (2011-04-21)
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本作の監督を有名にした作品。未視聴です。
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by 3G_gi_gei_go | 2016-01-20 12:16 | 作品紹介(映画) | Comments(0)

寝ずの番(映画)

寝ずの番 [DVD]
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角川ヘラルド映画 (2006-10-18)
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作品名:寝ずの番
発表:2006年・日本
スタッフ:
 監督:マキノ雅彦
 脚本:大森寿美男
 出演:中井貴一、長門裕之、岸辺一徳、笹野高史、木村佳乃ほか
あらすじ:
バチが当たるほど面白い!
上方落語の一門で師匠、一番弟子、おかみさんが次々と亡くなり、
それぞれのお通夜の席で“寝ずの番”をする弟子や故人ゆかりの
温かい仲間たちが、悲喜こもごもの思い出話に花を咲かせる人情物語だ。

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普通の一般庶民が人生で最も注目を浴びる日は
「結婚式」と「葬式」であるとされる。結婚式は分かるが
葬式は、本人が死んでいるため「人生で」とはならない。
それだったら「生まれた瞬間」の方が(物心はないが)
まだ「人生で」感がある。

それはさておき本作は、人生最後の晴れ舞台(?)
であるお葬式の中でも、お通夜の最後に朝まで
起きるシキタリである「寝ずの番」中に、故人の
様々な思い出話を繰り広げる。

感謝話もあれば恨み節もあるだろう。故人と話者のみ
しか知らない話なども飛び出して、初めて知った、と
なるのも寝ずの番の乙なところである。例えとして
あまり良くないが、故人が、数々のエピーソードの
マクガフィンとなっている、と言えなくもない。

しかし本作のエピーソード。そのほぼ全てが猥談だ。
しかも極めてストレートな隠語が飛び交うエロ話である。

卑猥な言葉・話を好まない人には合わない。
家族で見るのも、子供に見せるのもよろしくないだろう。
粋と洒落を好む大人の男にはぴったりの作品。

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<関連作>
寝ずの番 角川文庫
寝ずの番 角川文庫
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KADOKAWA / 角川書店 (2012-10-01)
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中島らも原作の小説。

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by 3G_gi_gei_go | 2016-01-13 00:50 | 作品紹介(映画) | Comments(0)

BOBBY(映画)

ボビー BOBBY  [DVD]
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東宝 (2007-08-10)
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作品名:BOBBY
発表:2006年・アメリカ
スタッフ:
 監督:エミリオ・エステベス
 脚本:エミリオ・エステベス
 出演:アンソニー・ホプキンス、デミ・ムーア、シャロン・ストーンほか
あらすじ:
海外の要人たちが訪れるこの由緒あるL.A.アンバサダーホテルに、
新たにその名を刻もうとする人物がいた。-ロバート・F・ケネディ-。
“ボビー”の愛称で親しまれている若き上院議員は、カリフォルニア州の
予備選挙を圧倒的な大差で制し、パーティー会場は歓喜の笑顔で
埋め尽くされ、それぞれに悩みを抱えた人々も、この瞬間はそれを
希望と変えていた。
(以上、Amazonより)

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ロバート・F・ケネディが選挙戦の演説を行うため
訪れた、アンバサダーホテルにいた人々の物語。

厨房で働く移民、立派な支配人、定年したドアマン、
ドラッグに手を出す青年たち、アル中の歌姫と夫、
などなどと、ホテルで働いたりと、それぞれの人生を
ヒトコマを切り取り、描写して『最終的な一点』に
向かって話を進めていく。

本作冒頭でも、登場人物が「グランド・ホテル」の
台詞をしゃべっていることから、意図的にあの有名な
群像劇を模倣していることは明白である。

世界的に有名な事件に出会うのは当事者だけではない。
周りで暮らす一般の人々もまた、事件の当事者である。

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<関連作>
ロバート・F.ケネディ―大統領の椅子を狙う男 (1968年) (ハヤカワ・ノンフィクション)
ラルフ・デ・トレダーノ
早川書房
売り上げランキング: 1,326,800

JFKの弟であり次期大統領候補であったロバート。
愛称は“ボビー”だったらしい。
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by 3G_gi_gei_go | 2016-01-06 01:00 | 作品紹介(映画) | Comments(0)

様々なジャンルの群像劇作品を紹介します。更新完了。


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