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タグ:サニーデイ・サービス ( 2 ) タグの人気記事

満員電車は走る(音楽)



作品名:満員電車は走る
発売日:2012年(平成24年)
アーティスト:曾我部恵一バンド

テクノロジーが発展し続けるにも関わらず、
20世紀からなくならない悪癖のひとつが満員電車だ。
満員電車が好きと言う利用者は皆無だろう。誰もが乗りたくない。
しかし乗らないわけにはいかない。でなければ日々を生きられない。
だから満員電車は満員となる。分かっちゃいるのに止めらない。

辛い現状に甘んじて満員電車に乗り込む人々。できればこんな辛いこと
したくない。毎日すし詰めで、好きでもない仕事にいくことなんて。
けど、じゃあ他に好きなことはあるか、暮らして行けることはあるか、
と考えると、それも思いつかない。たぶんない、と諦めて、現状をつづける。
その心情をそのまま表したものが満員電車という現象なのだろうか。

ただし満員電車に乗るのはサラリーマンだけでない。
アルバイトの面接を受けに行く女や、学校に通う子供も、
同じ時間帯に満員電車に乗らなければならない。

満員電車とともにある人生。本作はその現状を問いかける。
1億2760万人へ強く、寄り添うように問いかける。



曽我部恵一BAND
曽我部恵一BAND
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曽我部恵一BAND
Independent Label Council Japan(IND/DAS)(M) (2012-04-04)
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by 3G_gi_gei_go | 2017-03-15 00:48 | 作品紹介(その他) | Comments(0)

七時間半(小説)

七時間半 (ちくま文庫)
獅子 文六
筑摩書房
売り上げランキング: 71,166

作品名:七時間半
著者:獅子文六
発行:1960年(昭和35年)
あらすじ:
東京‐大阪間が七時間半かかっていた頃、特急列車「ちどり」を舞台にしたドタバタ劇。
給仕係の藤倉サヨ子と食堂車コックの矢板喜一の恋のゆくえ、それに横槍を入れる
美人乗務員、今出川有女子と彼女を射止めようと奔走する大阪商人、岸和田社長や
大学院生の甲賀恭男とその母親。さらには総理大臣を乗せたこの列車に爆弾が仕掛け
られているという噂まで駆け巡る!
(以上、裏表紙より)

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文庫版の解説でもある通り本作は、列車を舞台にした「グランドホテル形式」の作品だ。
あらすじに出てくる人々が、主に恋慕のあれこれで狭い列車のなかを奔走する群像劇。

本作は1960年という舞台背景が色濃く出た作品で、今ではすっかり見なくなって
しまった「大衆小説」である。いわゆる純文学・私小説と呼ばれるジャンルとは区別する
作品であり、現代では「エンタメ小説」と呼ばれているが、大衆小説にはエンタメ小説には
ない『流行性』がある。いわゆる当時の流行りモノが固有名詞として出ているのだ。これは
今の小説では憚れる。最近だと「何者(朝井リョウ・著)」でTwitterとかLINEとかが登場
してはいるが。

本作の最大の魅力。それは文体から漂ってくるキュートさである。キュートだからこそ、
今読んでもモダンで、かび臭くならない。当時の流行り描写が多々あったとしても、
キュートさが、その古めかしさをも味にしてしまっているのであった。

それこそが獅子文六の魅力。
60年代のはじめに書かれたオシャレでキュートな群像劇小説の魅力である。

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<関連作>
コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)
獅子 文六
筑摩書房
売り上げランキング: 15,079

獅子文六の代表作。これほどまでにキュートでモダンなタイトルがあっただろうか。
それはサニーデイサービスの楽曲タイトルになり、さらにジャケットを飾るほどに
秀逸な、おしゃれ題名だ。内容ももちろんキュート。


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by 3G_gi_gei_go | 2016-02-25 00:37 | 作品紹介(小説) | Comments(0)

様々なジャンルの群像劇作品を紹介します。更新完了。


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