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テレビの黄金時代
テレビの黄金時代
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小林 信彦
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作品名:テレビの黄金時代
著者:小林信彦
発行:2005年(平成17年)
内容紹介:
「夢であいましょう」「シャボン玉ホリデー」がはじまった1961年から10年余り、
娯楽の王様としてテレビは黄金時代を迎えた。渥美清、クレイジー・キャッツ、坂本九、
青島幸男、前田武彦、コント55号らが人気を博し、上り坂のメディアの作り手たちは
若くて熱かった――その舞台裏をいきいきと描くメディア現代史!


本作は小説ではなく、ノンフィクションルポ『のようなもの』である。
1953年に始まったテレビ放送。それが最も元気だったいわゆる
『黄金時代』を1962年~1972・3年として、その間に放送された
番組と、関わったスタッフ・キャストのエピソードが時系列に記されている。
時に当事者として関わり、時に遠くから分析眼を向けていた著者の視点から
書かれている。
つまり群像劇ではない。
が、誰しもが一度は顔を見たことのある著名・有名人のが次々に登場する
エピソードはまさにリアル群像劇といえ、ミーハー心をワクワクしてくれる。

・黒柳徹子に顔面パイを受ける著者(しかもNHKの番組で!)
・青山幸雄を『ルーサ(猿)』と面と向かって罵倒する大橋巨泉
・坂本九のバラエティの裏は高視聴率番組の「おそ松くん」
・クレイジー・キャッツの看板・植木等と天才・谷啓。そしてハナ肇
・手違いで作られたセットを見て15分でコントを作り上げた加藤茶

(しかしこれもあと10年(2020年代ぐらい)もしたら、誰それ?
 となるのだろう。特徴の固まりである渥美清の顔すら知らない人たちが
 出てくるに違いない。もう出ているか)

昭和を彩ったテレビヒーローたちのエネルギッシュな熱量が
まざまざと伝わってくる。出てくる誰もがテレビの仕事に対して全力で
真剣にぶつかっているということ。
高度経済成長期という『世間の雰囲気』も関係しているだろうが、
『仕事=人生』という感覚は、オンとオフを上手に切り替えられる
今の時代の勤め人にはピンとこないだろう。

それはサラリーマンがまだ職人だった最後の時代と言えるのだろうか。

上に「高度経済成長期という『世間の雰囲気』」と書いたが、それは
勝手に湧いて出てきたわけでなく、職人的サラリーマンたちの頑張りに
よって作られたのかもしれない。

あの頃は良かった、というノスタルジーに浸るというよりかは
単純な物語として十分面白い本作。
より楽しむには以下に紹介する他の小林信彦史を読むことをお勧めする
<関連作>
日本の喜劇人 (新潮文庫)
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植木等・藤山寛美・伊東四朗について書かれた批評本。


夢の砦
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『夢の砦』は小説。分厚い二段組みのハードカバーで読み応え抜群。



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by 3G_gi_gei_go | 2018-01-28 23:25 | 作品紹介(その他) | Comments(0)
放送:NHK
放送日:毎週金曜22時50分~
概要:
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。
同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。
みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?

これは群像劇ではなく群像――人間模様。
この日本で生きている、いたって普通、本当に普通、まぎれもなく普通の、
いわゆる市井の人々の生活を、リアルに撮影した「ドキュメンタリー」である。
フィクションではない。だから凄まじく心を揺さぶられる。

「事実は小説より奇なり」と言われるが、事実が奇に見えるのは、小説という
基準の奇があるからであり、それだけ作家は粉骨砕身で小説を作っている、ともいえる。
だって事実の9割9部は、平々平々平々平々凡々凡々凡々凡々なのだから。
しかしそんな平々平々平々平々平々平々凡々凡々凡々凡々凡々凡々の事実――
人々の生活を、定点的に切り取ることで、そして絶妙に編集することで、
このドキュメントのように、とてつもなく愛おしい物語が出来上がってしまう。

フィクションはノンフィクションに勝てない。当たり前だとも思える。
言い訳するならば、カメラに収めた時点でフィクションである、とか言っちゃう。
「実話」を売りにする映画が存在するのは、もうそれだけでフィクションは
ノンフィクに負けていますよ、と、つくり手が言っているようなものなんだよね。

剣と魔法の実話ファンタジーが出てくることはない。しかしフィクションに
ノンフィクションが絡んでないかといえばそうではないし、ノンフィクよりも
超越した面白さを発揮することが出来る。



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by 3G_gi_gei_go | 2017-03-29 00:00 | 作品紹介(その他) | Comments(0)

様々なジャンルの群像劇作品を紹介します。更新完了。


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